アーニャのちっとらーち

ロシアの大学院に進学した人の記録ノート

一セメスター終了とロシア入国!

年も明け、1セメスター目も無事に終わりました。

一月はセッシヤと呼ばれる試験期間なのですが、私の授業の試験は全て12月中に行われ、一月は一切授業もテストもない休みになりました。
とはいえ、Курсовая работа と言われる40ページほどの研究レポートを作成しなければならず、完全なるお休みとは言えないですが🥲

ロシアの大学ではテストのことザチョット (зачёт)と言います。
ザチョットはザチョットでも、先生によりけりで、ミニテストや口頭試問の場合もあれば、これまでの授業成績点をクラスの前で一人づつ先生が発表する場合もあるみたいです。
今回私には、大学指定サイトにおけるオンラインテストと、ただ先生が成績点を発表するザチョットがありました。

1セメスターは私にとって初めての大学院であり、初めてのロシア大学の試験、授業を経験する期間でした。20ページ程度のреферат (レポート) やパワポによるдоклад(発表)がたくさんあり、とても苦労しましたが、悪くない成績で終えられたので良しとします。



この1月半ばにロシアに入国することができました。

ロシア到着の48時間以内にPCRテストの陰性証明書を英文か露文で発行し、日本出国の際に提示する必要があります。
また、コロナ対策として、ロシア着陸前に簡単なアンケートに記入し、入国審査後に提出しました。
それ以外、特に変わったことはありませんでしたが、コロナだからなのか、入国審査にいつもより時間をかけているようで、かなりの人たちが並んでいたのが印象的でした。
ちなみに入国審査の窓口は、「ロシア人」、「旧ソ連諸国」、そして「全世界」という風に分かれていました。

今のところ、ロシア全体では隔離はありません。
しかし私の大学では隔離が実施されており、3~4日寮で隔離が強いられます。
もしこれから留学される方は隔離があるかどうか大学に問い合わせするといいと思います。

私の場合、寮に入った後、同じ階の廊下なら歩いてOKでしたが、階下に行くことは許されず(守衛に怒鳴られる)、毎食冷めた食堂っぽい微妙なご飯を配布され、それ以外食べられない状況に陥りました。
ロシア料理は例を抜いて美味しいですが、大学の食堂のレベルは低く、日本人の舌からして、お世辞にもおいしいと言えるものではありません。隔離の予定があれば、日本の食べ物など隔離用に持ってくるか、途中スーパーに寄って買うかすることを強く、お勧めします。

ロシア国費留学書類提出について

国費留学の応募の中で最もめんどくさく、かつ重要なのが
翻訳作業、公証役場でのアポスティーユ、そして大使館での翻訳証明の手続きです。

前回も書きましたが、
そのアポスティーユと翻訳証明の提出が必要になる時期は、第一回の書類審査と面接審査を通過した後です。
しかし、面接の日程にもよりますが、この手続きは複雑かつ面倒臭いので、なるべく早く片付けておきたいですね。公証役場はさておき、大使館の予約状況によっては1ヶ月後の予約になることも多いので注意が必要です。

ロシア語への翻訳など、自力で出来る人は今すぐタダでできるので、面接結果を待たずに進めておくといいでしょう。
応募要項によると翻訳のサポートが必要な方には翻訳例を送ってくれるそうです。
全力で使っていきましょう。👌☺️



まず、必要になる事は

🍎自力か業者に頼んでロシア語に翻訳
パスポートのカラーコピーのロシア語訳
在学証明書、成績証明書、健康診断関係書類のアポスティーユのロシア語訳
研究概要レポート(博士課程)のロシア語訳

🍎在学証明書、成績証明書、健康診断関係書類の外務省のアポスティーユ認証
外国でこれらの文書が公文書として機能するために、外務省の認証が必要になります。
しかし、これらの書類は私文書に値するので、外務省のアポスティーユを受け取る前に
まず公証役場で公証人の認証をうけなければなりません。
本来であれば、公証役場→法務局→外務省の流れでアポスティーユを取得しますが、
東京都、神奈川県内の公証役場ではこれを一括して行う「ワンストップサービス」があります。
なのでその地域での公証役場で行えば1日でこの手続きを終えられます。

🍎大使館での翻訳証明
パスポートの翻訳証明
在学証明書、成績証明書、健康診断関係のアポスティーユの翻訳証明




つまりどういうこと?ーー

☝️ステップ1
ロシア語翻訳を自力で行うのか、業者に頼むのかを決める。


☝️ステップ2
ロシア語への翻訳を行う。
パスポートのカラーコピー
在学証明書
成績証明書
健康診断関係書類
研究概要レポート(博士課程)←初めの提出時は英語かロシア語と書いてありますが、結局翻訳するなら初めからロシア語で書いた方が楽説

☝️ステップ3
在学証明書、成績証明書、健康診断関係の書類
それぞれの原本:日本語と、自分または業者が作成したロシア語訳文を持って公証役場に行きます。
またそれらに「宣言書」と呼ばれるものをつけなければなりません。
宣言書には、大きく、「正しくロシア語に翻訳したということを証明する」趣旨の事を書きます。
宣言書について、詳しいことは直接公証役場にお問い合わせ下さい。


なので例として、
1枚目: 宣言書 日本語、ロシア語
2枚目: 在学証明書
3枚目: 成績証明書
4枚目: 健康診断書
5枚目: 肝炎証明書
6枚目: HIV証明書
7枚目: 結核検査
8枚目:在学証明書 ロシア語
9枚目: 成績証明書 ロシア語
10枚目: 健康診断書 ロシア語
11枚目: 肝炎証明書 ロシア語
12枚目: HIV証明書 ロシア語
13枚目: 結核証明書 ロシア語

というかたちに冊子にして持っていきます。冊子にすることで、アポスティーユの費用を安くできます。
公証役場では、公証人の前で直筆サインをします。
これをもって、ワンストップサービスのある公証役場では、公証人の証明と外務省のアポスティーユを発行します。
この冊子の1番後ろに、外務省のアポスティーユの紙が添付され、それぞれのページに印鑑が押されます。


☝️ステップ4
大使館にて、翻訳証明。
パスポート原本とロシア語訳、公証役場でもらったアポスティーユつきの冊子を一式提出します。

ロシア語訳に誤りがあった場合、そのデータが入っているUSBメモリを提出すればその場で訂正してくれます。翻訳証明にかかる費用は、書類1ページあたり4700円です。
翻訳証明はロシア語の翻訳文のみなので、冊子の7枚とアポスティーユの翻訳、パスポート等、全てで9枚分です。翻訳によっては、分量によっては増えることもあります。
可能な限り、一枚でも少なくしたいところですね。



以上です!
この手順で行えば無駄なく手続きを行えると思います。
ぜひ、ご参考までに!

詳しいことは奨学金の担当者、大使館、公証役場に訊くのが1番正確です

ロシア政府国費留学の応募から合格まで

こんにちは🍁
ロシアの大学院の授業が始まり二週間が経ちました。
なんだかんだ忙しくしており更新が遅くなってしまいましたが、そうのんびりしていられないので
今日はロシア政府国費留学の流れを私自身の経験と照らし合わせながら書いていきたいと思います。



最初に断っておきたいのが、私が応募した時と現在の応募日程と方法、順番に違いがあるので、
最新情報を確認したうえで、ご参考程度にしていただければ嬉しいです😊
今年2022年度の応募要項はこちら http://www.russia.co.jp/fukui/kokuhiryugaku.pdf
去年と比べて、なんととてもわかりやすい!!!
私の説明必要か?と思いましたが記録に残すのは大事。ということで、書いて参ります。



まず去年までの審査の大まかな流れは、
ロシア連邦教育科学省のサイトに登録
②サイトで必要事項記入、書類提出(書類審査)
③書類審査結果(メール)
④大使館で面接
⑤面接結果(メール)その後ロシア教育省と大学の間で選考
⑥サイト上で合格先の大学を確認
でした。

しかし、今年は変更があるようで、
書類提出が2段階に分けられます。
1段階目の書類審査に通過した後、面接審査。
面接に合格した後に二段階目の書類提出という方法に変わりました。

⚠️今年の大まかな流れ
ロシア連邦教育科学省のサイトに登録
②必要な場所にメール
③サイトで必要事項記入、第一回書類提出(健康診断を除く全ての書類: 日本語バージョン)(第一回書類審査)
研究概要レポート以外日本語の書類でOK
④書類審査通過後に、面接審査
⑤面接合格後、第二回書類提出 
健康診断関係書類、アポスティーユ、翻訳証明つきの書類
⑥合格!!


おそらく面接に合格すれば、基本的に希望した中のどれかの大学に入れるということでしょう。
去年まではそうだったので。(違ったらごめんなさい)
その後、ロシア教育省とロシアの大学間で、入学先大学の選考審査があります。
選考審査後の、合格先大学はサイト上で確認します。


💃ステップ💃
奨学金応募のサイトに事前登録しましょう
おはやめに!!!
サイトは2021年9月から新しく運用が開始された
https://edu.rs.gov.ru/ もしくは https://education-in-russia.com/
ここにまずは自身の必要なデータを入力し登録しましょう


②私の時とは違い、今年はこの事前登録後に、
もう一箇所、応募のメールを送る必要があるそうです。
詳しいメールアドレスは今年の募集要項をご確認下さい。


③サイトで必要事項を入力し、必要書類を提出(第一回)
第一回の書類審査では①〜⑥の書類提出が必要です。締め切りは2021年11月1日。

必要書類
①パスポートのカラーコピー
②在籍中の大学の在学証明書(卒業した場合は卒業証明書)
③在籍中の大学の成績証明書
④申請書(サイトからアップロード)
⑤証明写真のスキャンデータ(縦4.5×横3.5 、カラー)
⑥研究概要レポート(博士課程のみ)英語かロシア語
⑦健康診断関係(健康診断書、HIV抗体検査証明書、肝炎検査、結核検査証明書)
⑧2、3、7のアポスティーユ証明
⑨1、2、3、6、7、8の正確なロシア語翻訳
⑩1、2、3、7、8のロシア語訳文の翻訳証明

+希望する方は、今までの業績を証明する書類、推薦状、論文のコピー等


④面接審査
第一回の書類審査に合格後、面接のお知らせがきます。
私の時は、15分から20分。日本語かロシア語得意な方でどうぞと言われました。
面接官はお二人で、どちら方も日本語が堪能な方だったので、本当に日本語でもいい雰囲気でしたが、
私はロシア語で志望動機等を準備していたのでロシア語で話しました。


⑤サイトでの第二回書類提出
第二回の書類審査では⑦〜⑩+の書類提出が必要です。
締め切りは2023年1月31日。
翻訳やらアポスティーユやら
もっとも大変な作業がこちら!!なのでこの説明は次回にしたいと思います。


⑥合格
サイトで合格先の大学を確認


今回はざっと流れの説明をしました。
私が応募した時よりも遥かに分かりやすい説明が応募要項に書いてあり
このブログの意味がないなと思いつつも書きました。
次回はややこしい第二回書類提出について書きます。

コロナ禍のロシア大学院進学について

はじめまして!
生粋の日本人、24歳のアーニャです😊
このブログでは、私のロシア留学経験、ロシア政府の国費留学についての情報をシェア出来ればと思います。
このブログが、遠い誰かの助けや背中を押すことに繋がればと思います。


まずは自己紹介から。。

私の大学院入学までのロシア語歴を遡ると、
大学入学からロシア語を第二外国語として履修。2年生5月に、ロシア語検定3級に合格。
3年生9月〜4年生6月までモスクワ大学交換留学。留学中にーТРКИ2を取得。その後ロシア語検定2級に合格。
という感じです。先日一級を受験しましたが、ボロボロでした🥲🥲🥲私のロシア語はまだまだ発展途上です。

2020年大学を卒業後、ロシア政府国費留学プログラムにより、モスクワのとある大学の準備学部に入りました。1年間のオンラインによるロシア語学習ののち、2021年9月から、正式に大学院に入学しました。

3年間の留学プログラムですが、最初の一年はコロナ禍により授業が完全オンラインになったため日本に留まりました。その間にちゃっかり1年間社会人経験ができたので、自分としては日本にいてよかったなと思います。

ちなみに、ロシア・モスクワだと時差がマイナス6時間なので、モスクワ時間午前9時が、日本の夕方15時なので、平日朝から15時まで働き、15時から19、20時まで授業という日々を送りました。
フレキシブルかつ留学を前向きに応援してくれるような会社、上司だったので、オンライン留学と仕事の両立ができました。会社に感謝だぁ。


さてさて話がずれましたが、
ロシアの大学は、だいたい日本の高校のようなシステムで、それぞれにだいたい10人ほどのクラスに分けられ、選択科目以外は一緒に授業を受けるという形が多いみたいです。
私の場合、一年目のオンライン留学は準備学部なのでクラスメイトは全員外国人。
私のクラスは7人で、ヨーロッパ、アジア、アフリカで全員出身地が違う多国籍メンバーで構成されてました。


余談ですが、セメスター開始時にクラス分けならぬレベルチェックテストが一度もされずに、いきなりクラスにぶち込まれたので、最初はアジア人のみのクラスでレベルがバラバラでした。
第一回目授業で先生がアルファベットの発音から始めた時は、「まじかーい!」と思いました。
ロシアではこういうことが日常茶飯事なので(笑)、大事なのは主張することだと思います。
私は既習者だったので、先生に頼み、同レベルくらいの人達が集まるクラスに変えてもらいました。
そこで1人のロシア人の先生からロシア語を週5回、文学、哲学、歴史、情報などを別の先生から学びました。

また、大学にもよりますが、私がいたところでは、大学間の学術会議があり、発表者は留学生のみでしたが、そこに向けて原稿やプレゼンを用意して発表したことが自信になり思い出になっています。



さて、今回は自己紹介といいつつ一年目のオンライン留学について書きました。
初心者ブロガーの記事を読んでいただきありがとうございました。
次回は国費留学について書きます。おたのしみに!